入れ歯治療
合わない入れ歯に悩んでいらっしゃる方へ
入れ歯は、失ってしまった歯を補う治療法のひとつですが、お手入れが面倒だったり、周囲の健康な歯に負担をかける可能性がある欠点があります。しかし一方では、手術不要で簡単に扱えますし、入れ歯でしか回復できない機能や利点もあります。
ただ、通常の保険治療では機能的な型採りができないため、個々のお口に最適な入れ歯を作ることが難しいのも事実です。現に、合わない入れ歯に悩んで何度も調整を繰り返したり、新しく作り直している患者さまも少なくないのではないでしょうか?
人のお口の中は立体的で、物を噛んだり舌を動かしたとき、笑ったり泣いたときも歯ぐきやお口周りの筋肉が複雑な動きをします。また、圧力のかかり方も人それぞれです。そのため、口腔内の型を1つだけ採取して入れ歯を作っても、一時的な口の形を再現しているに過ぎず、噛み合わせや表情の変化に対応できていないため痛みや違和感を感じるのです。
噛み合わない入れ歯を劇的に改善
当院では、通常の入れ歯製作方法のほかに、シンラシステム(SHILLA SYSTEM)というシステムに沿って入れ歯製作を行っています。シンラシステムは、総義歯治療の第一人者である阿部晴彦先生が考案した画期的なシステムで、正中矢状面を基準に理想的な歯並びと噛み合わせを実現します。
噛み合わせに着目した入れ歯製作法
私たちの身体は正中を中心にほぼ左右対称であることが「基準」であり、「正常な状態」といえます。シンラシステム(SHILLA SYSTEM)は、歯並びが身体の中心(正中矢状面)に対して左右対称に、そして左右同じ高さに作ることが機能的で美しいという考えで入れ歯を製作する技術です。
また、あごの動きは上下だけでなく前後左右にも動きます。それだけに、歯並びや全体のバランスを正面から見たときの平面のみで捉えるのではなく、口腔内の状態を立体的(3次元的)に捉えなければ「良い噛み合わせ」は実現しません。
シンラシステムは、シンラI~シンラIIIという機器を用いて、お口の中の状態をより細部まで再現できる正確な診断を可能にするとともに、実際のあごの動きや顔のバランスを総合的に検討して、違和感のない自然な入れ歯の製作が可能です。
噛み合わせを詳細に診査し、忠実に再現することで、食事をしても痛くなく、機能的で使用感が快適な入れ歯が完成します。治療期間は患者さまの状態によってさまざまですが、長期間にわたりお使い頂ける入れ歯を製作するには、早く作ることよりもしっかり診査・診断を行い、患者さまに最適な入れ歯を製作することが大切なのです。現在ご使用の入れ歯に満足されていない方や、入れ歯に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院の入れ歯メニュー
イボカップシステム(加熱加圧精密重合レジン)
イボカップシステムとは、6気圧(3t)で加圧しながら填入する製法です。イボカップシステムによる加熱加圧精密重合レジンは、従来の入れ歯のデメリット(長期間使用していると臭くなったり、変形したり、脆くなる)を克服し、長期間快適に使用できます。また、温度による変形が少なく強度が非常に高いため、床の厚みを薄く製作することも可能です。
ノンスクラスプデンチャー(エステショット)
金属のバネで支えるのではなく、歯肉と同じ色の樹脂で支える義歯。樹脂が柔らかくて軽いので装着時の違和感が少なく、外からバネが見えないため目立ちにくいのが特徴です。さらに歯の根元で支えることから、歯への負荷が少なくてすみます。