質の高い治療
シンラシステム(SHILLA SYSTEM)を採用
有歯顎・無歯顎、どの様な症例にも対応可能!
当院では、総義歯治療の第一人者である阿部晴彦先生が考案したシンラシステム(SHILLA SYSTEM)を採用しています。シンラシステムは、正中矢状面(身体の真ん中に対して左右を平行に分ける面)を基準として、理想的な歯並びおよび咬み合わせの構築を可能とした画期的な装置です。
入れ歯やインプラント、被せ物といった補綴治療の際に大切なことは、まずさまざまな診査を行うことです。そして次は、診査で得たデータを元にして、どこをどう治すのが最適かを正しく診断・把握することです。
その後は、咬合器という、いわば人工顎関節シミュレータによって、上下顎の位置関係をいかに正確にトランスファー(移動)するかが、咬合治療の是非を左右します。 シンラシステムは、こういった診査、診断と臨床、治療、そして技工製作までの一連の流れを具現化できる唯一のシステムです。
お口の中、そして身体全体のバランスを治す
人間の頭は7~10kgもあり、ボーリングのボールと同じくらいの重さです。その頭と胴体を一転でつなぎ、支えているのがあごの関節です。あごは、歯並びと咬み合わせによってバランスを保っているのですが、それらが崩れると、頭や顔のゆがみが生じ、身体へも悪影響を及ぼします。
歯並びの悪さや顎関節のズレなどが、肩こり・頭痛をはじめ、頚椎・骨盤ゆがみといった身体全体の健康不良の原因となっているケースも少なくありません。それゆえに、歯やあご、お顔全体のバランスを計算して頭や顔のゆがみ、合わない入れ歯や被せ物の使用によって生じていた身体全体の不調を解消することが必要となってきます。
治療は、正中矢状面(真ん中)を中心に左右対称、左右同高(同じ高さ)、左右同傾斜、そして咬合力を可能な限り左右均等に治していきます。そのことにより、審美的面はもちろん、身体全体の健康に望ましい結果が生まれてくるのです。
このシンラシステム(SHILLA SYSTEM)による治療は、口腔内全体を1つの単位として考えるため、適正なる診断のための資料の採取が必要です。
シンラシステム(SHILLA SYSTEM)よる咬合治療の流れ
1:資料の採取
口腔内診査、レントゲン、歯周病の検査、印象採得(お口の中の模型)を行います。
2:フェイスボウトランスファー
お口の中の上顎平面と正中を咬合器にフェイスボウという機械で一致させます。
3:平面のチェック
咬合器に装着した模型が、お口の中の正中と平面が一致しているかチェックします。
4:GOA(ゴシックアーチ)
下の顎の適正な位置(水平的)をチェックします。
※顎関節の正常有無、また下あごのズレ(偏位)がないかの確認ができます。
5:咬合高径のチェック
上下のあごの垂直的距離(高さ)の理想と思われる位置をチェックします。
6:治療方針の決定
治療方法、材料の決定、費用・期間の概算などが決まってきます。
※残す歯の状態により、途中で再評価が必要になり治療方針を変更することがあります。
医科においてはさまざまな検査をし、その結果に対して診査診断を行い、どのような手法の手術を選択するかを治療計画に組み込みます。家もいきなり建てるわけではありません。正確に寸法を測り、クライアントと綿密な打ち合わせをしてから建築が始まるのです。歯科もこれは変わらないのです。
虫歯を1本だけ治すのであれば、平面を変えることはないですし時間もかかりません。咬合崩壊が大きく、時間が経っていて全体的に治さなければならない症例は、全部治すにはそれなりの時間がかかります。敵を知らなければ治療計画も立てられず、診査診断は非常に重要なのです。必要な資料をいただいて診査し、診断した結果をもとに治療のゴールを歯科医師、患者さまと一致させることが大切なのです。それが最終的に患者さまの満足へとつながると考えております。また、わからないことはいつでもご相談ください。
さまざまな治療に応用・活用可能です
咬合診断・咬合治療は、お口の中全体を見て治療するので「悪い歯のみを治療したい」という患者さまに不向きですが「被せ物や入れ歯を理想的に作り直したい」患者さまにとっては、きっと満足いく結果が得られると考えております。
またシンラシステム(SHILLA SYSTEM)は、矯正歯科や審美歯科治療などさまざまな治療で絶大な効果を発揮します。残念ながら保険診療に適応しないため自費診療ですが、ご興味のある方はぜひ一度ご相談ください。
治療後について
「被せ物は一生もちますか?」と聞かれることがあります。残念ながら一生もつとは言い切れません。むしろトラブルなく一生もつことは、正直ないと思われます。それは、置き物と違ってお口の中には物が必ず入ってきて、その人の生活習慣、歯みがきの仕方、細菌の量、全身的疾患等のさまざまなリスクファクター(危険因子)があるからなのです。しかし、一生もつことができるよう努めます。
SHILLA SYSTEMで全体的に治せば、もしトラブルがあっても、既に正中矢状面を基準に治しているので最小限の治療で治すことも可能です。そのために、治療後はメンテナンス(定期検診)が最重要と考えております。メンテナンスに来ていただければ、お掃除だけでなく何かトラブルが起きていないかチェックが可能です。もし問題があれば早期発見・早期治療ができ、必要最小限の治療で済むのです。
歯科医院・患者さまの二人三脚があってこそ、長期にわたり口腔内の健康が維持できて美味しい食事ができるのです。治療が終了しても、それで終わりではありません。メンテナンスはこれから一緒に付き合っていくお口の中を維持するためのスタートでもあるのです。
くろだデンタルクリニックでは、治療を終了したどの患者さまに対しても、長期にわたって快適にお過ごしいただき、美味しく食事ができるよう、スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。また自由診療は、医院独自の保証制度がありますのでご安心ください。詳しくは、担当ドクターにご相談ください。
その方に応じた機器を用いるから、治療者の技術と経験が一層活きる
当院では、患者さまが納得いく治療を第一に考え、その方に応じた機器を用いて、担当者の技術でより効率的な医療を提供できるように努めています。そのためには、日々技術研鑽に励むとともに、積み重ねた経験や技術を発揮できる環境を整えることにも努め、積極的に機器や技術を採用。患部を約6~18倍に拡大した治療を実現するマイクロスコープをはじめ、安全なオペのためのストローマンガイデッドサージェリーなどの充実した歯科治療設備を取り揃えて、その方にふさわしい治療をご提供しています。
当院の主な設備
拡大術野映像システム(ミューカム)
モニターの大きさによっては40倍以上の拡大術野を獲得できるシステムです。フルハイビジョンのクリアな映像をリアルタイムにモニターへ表示できます。顕微鏡を覗き込む必要がなく、全体を見渡しながら治療が可能なため患者さまの状態が把握しやすく、また一緒に治療するスタッフとも連携を取りやすくなっております。映像の撮影・録画も可能で、取得したデータをモニターに表示して患者さまによりわかりやすく説明できる診療システムです。
マイクロスコープ
歯科治療では、肉眼で確認できないほど細かい作業が必要です。そこでドクターの強力な武器になるのが、この「マイクロスコープ」と呼ばれる顕微鏡です。当院では、肉眼の6~18倍まで拡大できるマイクロスコープを2台導入。根管治療、歯周外科、口腔外科など、幅広く臨床において正確な治療に役立てています。
ストローマンガイデッドサージェリー(SGS)
ストローマンガイデッドサージェリー(SGS)とは、コンピューター上でシミュレーションした位置に、インプラントを正確に埋め込むためのガイドシステムです。あらかじめ歯型を取った上でガイドを作成するため、埋め込む位置のズレがほとんどなく、安全かつ正確にインプラントを埋め込むことが可能です。
卓上低速遠心機(遠心分離機)
当院では状況に応じて卓上低速遠心機(遠心分離機)で患者さまの血液から抽出した移植材を利用しています。患者さまの血液から抽出した成分で失った歯や歯肉の治療を行うと、痛みの軽減、治癒が早くなる、アレルギーなどのリスクを回避できる場合があります。
口腔内スキャナー プライムスキャン
ペン状の3D光学カメラで口腔内をスキャンして、モニター上に歯の形を立体再現します。従来の型取りのように印象材(ペースト状の材料)を使用しないため、患者さまの負担や不快感を軽減できます。スキャンで得た3Dデータは、詰め物・被せ物を作る機械に直接送ることができるので、わずか数日で精度が良い補綴物が作れます。
ブリリカ
歯を白くするための特殊なホワイトニング用LEDライトです。ホワイトニング剤を歯に塗布してからブリリカの光を照射するだけで、短期間で白い歯が手に入ります。一般的なスタンドタイプではなく開口器に直接装着するのがブリリカの大きな特徴で、照射位置を固定することで歯を白くする効率を高めるだけでなく、施術中に患者さまが身動きしても照射がズレる心配がありません。
ピエゾサージェリー(超音波骨形成機)
口腔内の外科手術に用いる超音波の機器です。骨の切削に利用します。
ダイアグノデント(有線・無線)
むし歯の進行状況を数値で確認できる機械があるのをご存じでしょうか。ダイアグノデントはレーザー光の反射を数値と音に変換することで歯質変化を測定できるツールです。見た目だけでない歯の内部構造の確認などで使用し、予防、処置、管理の判断基準に利用しています。
クラスB滅菌器
DACプロフェッショナルは小型高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアした、感染対策として世界に広く認められているオートクレーブです。
従来のオートクレーブでは、中空のもの(インプラント用のインスツルメント、ハンドピース等)や多孔性のもの(ドレープ、ガーゼ等)、パックをした中は空気が水蒸気の妨げになるため、十分な滅菌を行えませんでした。しかし、クラスB規格に対応したDACプロフェッショナルは、庫内の空気を抜き真空状態にしながら飽和水蒸気の注入を繰り返し行う工程(プレバキューム)により、器具の外側だけでなく内部の隅々まで蒸気を行き渡らせ、トップレベルの滅菌を実現します。
デジタルレントゲン(CT・セファロ)
胸のレントゲンを撮る従来のフィルム型に比べて、デジタルレントゲンの被曝量はとても少なく、環境にも優しくなっています。また、デジタル操作で撮影画像を拡大できるため計画的な治療が可能です。
口腔外バキューム
院内の感染対策として「口腔外バキューム」を用いて対応しております。診療室内での「歯を削る」場合は目に見えない飛沫粒子(飛沫粒子)が空気中に浮遊しますので、強力に吸引できる口腔外バキュームで衛生的な空気を保つようにしております。
ピクト(口腔内カメラ)
鏡だけでは見えにくい奥歯の虫歯や親知らずの状態、歯に亀裂が入っているかなど、多岐にわたる詳細な診断に役立つ機器です。また、患者さまにも画像を見ていただくことで、ご自身のお口の状態をリアルタイムで把握できることから、より納得して治療を受けていただけます。
ベッドサイド(生体情報)モニター
コンパクトなモニターです。心電図やSpO2、呼吸、血圧、体温などを測定できます。静脈内鎮静法を受ける際に表示される血圧や脈拍、血中酸素飽和度の状況を観察しながら治療を行います。
高血圧などの持病をお持ちの方は安心して外科の処置を受けていただくことが可能です。
静脈穿刺トランスイルミネーター
血液を採る時に利用します。静脈を見やすくするためのツールです。
ペリオテスト(動的歯周組織診査・診断装置)
インプラントと骨がうまく結合(固定)しているかが数値としてデジタル表示する機械です。客観的な数値として、次の段階に進むか判断材料として利用しております。
超音波スケーラー(P-MAX)
スケーラーモード・エンドモード・ぺリオモードという3つのモードに切り替えられることから、スケーリングだけでなく根管内の破折ファイルの除去や歯周ポケットの深い症例など、さまざまな診療に活用しています。
電動注射器『オーラスター』
当院では、麻酔薬を一定の速度で注入できる電動注射器『オーラスター』を使用しています。一定の速度で余分な圧力をかけず、ある程度の時間をかけて注入することで、違和感の減少や麻酔薬を入れるときの痛み、不快感を抑えられます。また、痛みに配慮した注射針を使用していますので、針を刺す時の痛みを緩和できます。
レーザーを用いる「身体に優しい治療」も行っています
歯科治療の新しい方法として注目されているものに、レーザー治療があります。痛みを軽減し、治癒期間を短縮させる目的で炭酸ガスレーザーを導入し、さまざまな治療に役立てています。以下のような方々の治療に効果が期待できます。
虫歯の治療や予防
レーザーを当てることで歯質の強化が可能です。だだしすべてのケースに使用できるわけではないので、適応症例か否かはご相談ください。
知覚過敏の治療
症例によっては、レーザーを当てることで数回の来院で痛みを少なくさせることが可能です。
歯を抜いたあとのケア
歯を抜いたあとレーザーを当てることで、殺菌や消毒を行えます。また治癒効果の促進の作用もあるので傷口の治りを早めます。
※親知らずの抜歯のあとにレーザーを当てると術後の痛みや腫れが軽減できます。
歯周病治療
レーザーの使用で治療箇所の改善が早まるため、症例によっては通常の治療よりも約3~6倍ほど治療期間を短縮できる可能性があります。
根の治療への応用
難治性(治りにくい症例)の根の治療やパーフォレーション(根の中の穿孔)を殺菌消毒させるて治療成績の向上が可能です。
口内炎治療
レーザー照射の効果で痛みを感じにくくなり、通常より完治が早まります。
歯ぐきの色素沈着
歯ぐきの黒ずみにレーザーを照射することで沈着した色素を薄くできます。ただし、1回の照射で解消するわけではないので、数回の通院が必要です。
その他
義歯による痛み、歯ぐきが化膿し腫れて麻酔なしで切開するときの排膿路(膿の逃げ道)の確保など、さまざまな治療(痛みの緩和)に使用できます。