矯正歯科
矯正歯科をご希望の皆さまへ
歯並びや咬み合わせの状況は人によって異なるため、治療開始に適した時期・治療方法・治療期間も異なります。まずは初診相談で矯正歯科治療の概要をご説明いたします。ご心配な点やお悩みの点をお聞きした上でご説明しますので、ご納得されるまでお尋ねください。
成長期の患者さまは、成長発育を治療に利用する早期治療・第一期治療を適用した方が有利になる場合があります。すぐ治療を開始するかは別として、前歯が生え変わった時期に一度矯正相談を受けられることをお勧めします。
早期治療・第一期治療は、成長発育を利用しながら歯並び・咬み合わせの問題を改善します。その後、定期的に経過をみて永久歯列が完成したら第二期治療ですべての永久歯の歯並び・咬み合わせの問題を改善します。
【不正咬合の種類】あなたの気になる歯列はどのタイプ?
正しい歯並び・咬み合わせを「正常咬合」というのに対して、そこから少しずれた歯並び・咬み合わせを「不正咬合」といいます。不正咬合にはいくつか種類があり、大きく分けると「上あごや下あごの大きさや位置に問題がある骨格の不正」と「歯の生え方自体が凸凹している歯の不正」があります。また、骨格の不正と歯の不正の両方が関係しているケースもあります。
不正咬合の主な種類の例
●業生 | ●空際歯列 | ●前歯の前突 |
---|---|---|
歯が凸凹に生えている |
歯と歯の間に隙間がある |
前歯の傾斜が大きい |
●反対咬含 | ●過蓋咬含 | ●開咬 |
咬み合わせが逆 |
咬み合わせが深い |
上下の歯が咬み合っていない |
矯正を専門とするドクターが在籍しています
当院では月に2日(第4火曜日とその前日の月曜日午後)、矯正を専門としたドクターが診療を行っています。通常一般歯科に矯正を専門とするドクターが在籍していることは少ないため、矯正歯科の予約を取りづらい場合がありますのでご了承ください。
※矯正装置等に不具合があった場合(器具が外れた等)には院長が対応いたします。
出っ歯、受け口、凸凹の歯並びなど、歯列不正でお悩みの方は大勢いらっしゃいます。歯列不正は審美性に欠けるだけでなく、虫歯や歯周病になりやすくなります。口元でご心配な点やお悩みの点があればご相談ください。
初診相談から治療開始までの流れ
STEP1:初診相談
ご心配やお悩みの点を詳しく伺い、一見して判断し得る範囲で矯正治療の概要をご説明いたします。治療に関わる詳細については、検査後の診断時に改めてご説明します。
STEP2:検査
初診相談後、検査を希望される患者さまには当日のうちにレントゲン撮影などの検査を開始します。検査は通常1回ですが、場合によっては複数回になることもあります。当院では、セファロ、CTの撮影も可能です。
STEP3:診断
検査により採得した資料を分析し、以下の事項について診断結果をご説明します。
- あごの骨の状態、歯並び・咬み合わせの状態など
- 治療目標
- 治療方法、使用する矯正装置
- 治療期間、通院間隔
- 治療開始から終了までのスケジュール
- 矯正歯科治療の治療費、お支払い方法
STEP4:治療
検査結果や診断結果、治療計画にご納得いただけましたら、同意書を作成し治療に入ります。
STEP5:保定
ブラケットなどの矯正装置を外す段階になっても、治療は終わりではありません。治療により歯並び・咬み合わせが整ったように見えても、歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、矯正装置を外したまま放置するとまた歯並び・咬み合わせが悪くなってしまうことがあります。そのため、これを防ぐためにリテーナー(保定装置)を使用して安定をみる期間が必要です。
当院の矯正歯科治療方法
矯正装置は不正咬合を治療するために使用するものですが、不正咬合にいろいろな種類があるように、治療する矯正装置にもさまざまなタイプがあります。
ヘッドギア
上あごの成長を抑制したり、奥歯を動かす装置です。
フェイシャルマスク
上あごの成長を促進する装置です。
チンキャップ
下あごの成長の向きを調整する装置です。
ブラケット装置
●メタルブラケット(金属製)
一般的に最もよく使われる装置です。見た日は少し目立ちますが、丈夫なので欠けない利点があります。
●審美ブラケット(セラミック・プラスチック製)
半透明や歯の色に近い色なので目立ちにくい利点があります。しかし、金属に比べて壊れやすい、歯の移動に少し時間がかかりやすい、ブラケット料金が別途必要といったデメリットがあります。
歯科矯正用アンカースクリュー
歯科矯正用アンカースクリューという小さなネジを歯ぐきの骨の部分に埋入します。これを固定源として歯を引っ張り、歯を効率的に動かしていきます。
根気よく続けて、きれいな口元を実現しましょう
虫歯の治療と異なり、矯正歯科治療にはある程度長い期間がかかります。根気よく使用すべき装置を正しく使用して、初めて治療が成功するといえるでしょう。そのため、ご自身に「どうしても治したい!」という意志があるかが、治療の成否の大きな決め手になります。
また、矯正歯科治療を受けるのがお子さまの場合は、一緒に歯磨きをする習慣をつけるなど、ご家族皆さまで励ましてあげることも大切です。