いびき治療
健康を害する恐れのある「いびき」を甘く見ていませんか?
習慣的にいびきをかいている人は2,000万人以上もいて、そのうちの約10%の200万人が寝ている間に何十回も呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群(SAS)だといわれています。
睡眠時無呼吸症候群と呼ばれるこの病気は、睡眠中に何かしらの原因で気道が狭くなる、または閉じてしまう状況に陥り、睡眠中に息が止まる、いびきが聞こえるなどの症状から起きてしまうことを指します。正確には睡眠中に無呼吸が1時間に5回以上、または7時間の睡眠中に30回以上発生する状態が睡眠時無呼吸症候群(SAS)になります。睡眠不足から日中も眠気が襲うなどの症状も確認できるのは、中年男性や肥満の方に多く見られます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の分類
睡眠時無呼吸症候群は大きく分けて下記に分類します。
1.閉塞型(OSAS)
上気道部の閉塞による気流停止で、無呼吸発作中も胸壁や腹壁の呼吸筋の運動は認められる。(いびきが発生する)
2.中枢型(CSAS)
呼吸を司る脳中枢が異常を起こし、呼吸筋運動自体がなくなるため無呼吸となる。(いびきは発生しない)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の大多数は閉塞型であり、歯科的治療の対象も閉塞型です。
いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関連性
睡眠時に気道が狭くなって発生するのがいびきで、気道が完全にふさがってしまうのが睡眠時無呼吸ですが、閉塞型の睡眠時無呼吸症候群(SAS)はほぼいびきを伴います。気道を圧迫する、または気道をふさいでしまうので、それを防いで改善する必要があります。
いびきの発生デメリット
十分な睡眠こそが健康の源ですが、いびきをかいているのは眠りが浅い証拠です。浅い眠りの代償として日中に強い眠気に襲われると、仕事の能率低下や居眠り運転事故を起こすなど、社会生活にさまざまな支障をきたします。
また、長期にわたっていびきをかいたり無呼吸が続くと、高血圧、不整脈、心臓疾患、脳血管障害、糖尿病などを誘発したり、記憶力や思考力の低下を招いてしまいます。そういった事態を防ぐためには、一刻も早くいびき治療を始めることをお勧めします。
【いびき治療の方法】スリープスプリント
睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されたら
いびき治療には、内科的なものから外科手術まで各種ありますが、歯科医療で扱うスリープスプリントは、寝るときだけお口の中に装着して気道が狭まることを防止する装置です。患者さまの歯並びに合わせて作る口腔内装置で、ほかの治療に比べると「安全・安心・安価」な方法でもあります。
いびきでお困りの方や睡眠時無呼吸症候群がご心配な方は、ファーストチョイスとしてスリープスプリントを試してみてはいかがでしょうか。
44,000円(税込)
※以下の方はスリープスプリントによる治療ができない場合があります
- 歯が20本未満の方
- 歯周病のひどい方
- 顎の関節が悪い方